金曜日の砂糖ちゃん
記念すべき第一回は、大好きな酒井駒子さんの本書を紹介します。
何故なら、凝縮された言葉の強さといい、デッサン力の高い絵の美しさといい、芸術の機微を理解する心を育むのにこれ以上の本はないと思うからです。
虫の視点、少年の視点、時空を超えた視点からなる3つの短い物語で構成された極めて芸術性の高い作品です。
因みにうちの子は、三歳時には読みきかせても興味なし、五歳近くなったら急に好んで読んでと持ってくるようになりました。
主人公の少女が行方知れずになる、という最後が何とも寂寞とした読後感を残しますが、うちの子に関しては特に怖いとは感じていないようです。
金曜日の砂糖ちゃん
絵・文:酒井駒子
2003年 偕成社
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